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2012年1月3日<br>今年も年末から本日まで何事もなく平穏に過ぎ去った。喜ぶべきことかも。
2日に久々に本屋にいって古事記の解説本を1冊買ってきて読んだ。
今年は712年に古事記が完成してから1300年ということで島根県ではいろいろイベントが企画されているようで、本屋にも古事記コーナーができていてずらり並んでいた。
2年前から藤岡大拙先生の(古事記談義)という講座に月一で通っていて、今出雲の国譲りのところまで進んだところ。これから天孫降臨、神武東征、歴代天皇の話という風に進んでいく筈。
古事記は国史なのだが、これが国史と思わせるほど内容はおおらかだ。イザナギ、イザナミの国生みの話、天皇をめぐる覇権あらそい、恋愛沙汰。神様の話なのだが、いずれも人間的で親しみがもてる。
ところで出雲には古事記に出てくる地名やものがたくさん残っていておもしろい。イザナギが黄泉の国から逃げ帰った出口とか、おろちの飲んだ酒壺とか、スサノオがイナダ姫と持った新居のあととか、国譲りの現場とか、コトシロヌシが不本意ながら国譲りに合意して、逆手を打って海に隠れた場所とか、、、、きりがない。
これらのものは全部事実とまでは言わないが、まるっきり根拠のない後世の捏造ということはないと思うのだが、いかが思われますか。
タイムマシンでもできれば確認のしようもあるのだが、今のところどうしようもない。
「掘り出したものに〇〇年製と字が書いてある夢をよく見る」とある考古学の先生が言っておられた。それだけ歯がゆい分野なのだろう。今のところ神話に関しては何を言ってもOKの世界のようだ。否定しようにも賛成しようにも根拠となる材料がない。