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研げば研ぐほど削れなくなる

60歳で大工になった男
どこかで聞いたようなフレーズだ。一昨年地元一畑電車を題材にした映画RAYLWAYSができたが、それの副題が「49歳で電車の運転手なった男」だったかなあ。
RAYLWAYSの運転手は架空の話だが、大工の話は本当の話だ。(らしい)
今年1月ほぼ30年ぶりで再会した元同僚が定年退職後大工になっていたのだ。退職後大工の学校に通い、卒業して師匠についてやっているらしい。
最初に聞いたときは唖然としてすぐに「無理だろう」という言葉がでてきた。しかし驚きはしたが、A氏ならやりかねんという気持ちもわずかに心の隅にしっかりへばりついていたかも。
そういう人なのだ。
「研げば研ぐほど・・・・」は多分カンナかのみのことだろうが、むつかしいのだろうなあ。
しかしあとで材木屋の知人から聞いたところによると、最近一般の大工さんはほとんどこのような研ぎを必要とする工具を使わないのだそうである。使うと叱られるという話も出た。(本当かどうかはわからないが)
世の中変わったものだ。
やりたいことがあってもいろいろな環境が許さない場合が多い。できる環境にあるのであれば、やりたいことはやっといたほうがいいだろう。やりたいときが旬なのだ。60でも70でも80でも。金さんは100歳で老後にそなえていたのだ。
次A氏に会うのはいつになるのだろうか。