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雲南市近代たたら実習(4) 一つ目の鬼

金屋子神より古い話になるようですが、出雲国風土記に一つ目の鬼が出てきて農民を食い殺したという話があるそうです。農家の夫婦の息子を両親の見ているところで食い殺したというような話らしいですが、そもそも一つ目というのは鍛冶屋の象徴らしいです。たたらのような仕事をしていると必ず目がやられるからです。
したがってこの話は鉄を扱う技術者集団と農業集団との争いを暗示したものだという説もあるようだ。
そうだとすると、風土記が作られたのは8世紀のことですから、そのころにはこの地には製鉄集団がいたことになるが、本当でしょうかね。古事記のヤマタノオロチの話も製鉄の象徴だとする説もあるとか。
古墳から出る鉄剣はほとんど輸入品であるような気がしているので、ど素人ですが、この時代の当地の技術ははまだ未熟なものではなかったとおもうのですがいかがでしょうか。
話は飛んで、製鉄の先進地であるはずの中国や朝鮮ではたたらのような遺跡がほとんど見つかっていないらしい。スタートは遅いが、文化の吹き溜まり日本で独自に発展進化したものなのだろうか。
細々とでも続いているところがすごい。