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神事華(じんじばな)考

4月29日は氏神様、朝山八幡宮の例大祭で、自分の住む地区が10年ぶりの当番となり、数か月の念入りな準備を氏子あげて行い無事奉納することができた。
奉納するものは、神事華と獅子舞。ハードとソフト一式といったところか。
獅子舞は二人組の獅子と天狗が組となって御幣を奪い合ったりするもの。
10分ほどの演技だが一から始めるのだから大変だ。
神事花は4mほどの孟宗竹芯棒に48本の竹竿を放射状に配置し、ドーム状に形作る。花は氏子全員が7色の色紙を折って作る、それを竹竿に等間隔でとりつける。1本に20個ほどつけるので神事華総体としては約1000個の花で飾られ、それは見事なものである。これを軽トラックに乗せて、獅子舞とともに町内門付けした後、お宮に納めるのである。
さて、問題はお宮に華を入れるときである。鳥居の前で軽トラから降ろし、人力で鳥居をくぐり、参道を運んで山門をくぐり、ようやく目的の会場に到着なのだ。
華のほうが鳥居や山門よりひとまわりでかいので、せっかくの花を傷つけないように細心の注意が必要。
ドーム状の華を鳥居や山門を無理やり通して行くのは、これはやはり「あの行為」の象徴なのではないだろうかなあ。参道も「産道」だったりして。大体神事というのは五穀豊穣、子孫繁栄といった願いが込められているのだろうから、多分そうだろうと妄想した。
門付けでかなりアルコールもいただいたので普段出せない馬鹿力が出て、妄想も手伝ってか、何とか無事会場にたどり着いた。
万歳、目出度し。