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磐座(いわくら)信仰

先日仕事のついでにかねてから行ってみたかった奈良三輪山に登ってみた。
正式には「大和國一宮三輪明神大神神社三輪山」というんだそうである。
そうめんで有名な三輪神社だ。山自体が御神体なので登り口で「三輪山参拝証」のたすきを借りて首にかけてお参りだ。標高差約400m、ちゃんとした準備をしないと中高年にはかなりきつい。途中いろいろな人とすれ違うが、パワースポットのせいか白衣に正装した若い女性が目立つ。坊さんらしき二人組もいた。息は切れ、足はつり、汗だくでどうにか山頂の「奥津いわくら」にたどり着く。
しめ縄で結界された岩塊が御神体。言葉の説明は不要だ。岩が神なのだ。
○○の神という風に神様が人格を持つ以前はこうして岩とか山とか植物でも動物でもありとあらゆるものが日ノ本では神だったのだろうなあ。アニミズムというやつ?
国家ができていろいろ権力的価値が付加されてややこしくなるけど、日本人はもとは自然が神様だったのだろうなあ。
下山、展望台から大和三山が見える。物知りのおばさんたちが、
( あのな、むかしな、畝傍山と耳成山の恋路に香具山が割って入って、こうして[手を広げる動作] 邪魔したんだでー わはは。)
と話している。
三輪駅の近くの素朴な店であぶらげときのこ入りの(にゅう麺)をいただいて帰路に。