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松本駅のダルマストーブ

約半世紀ぶりに長野県の松本駅に降り立った。当然のことだがあまりの変わりようにタイムスリップしたような気分になった。
その時は確か学校の春休みで、ふらふらと旅立ったような記憶だ。倶利伽羅峠で源平の古戦場を歩いたのち、糸魚川線を夜行列車で松本方面へ登って行ったような。記憶はいよいよあいまいだが、途中で夜中なのに溶鉱炉のようなものが左手に見えて、山の中なのにえらいにぎやかだと思った覚えがある。今調べれば大町あたりに昭和電工の工場があるからそれの火でも見えたのだろうか。
松本駅は当時木造だったとおもう。ダルマストーブがどんと置いてあって、夜明けまでそこで暖を取らして貰った。ありがたかったなあ。目が覚めると銀色に輝く山が四方に見えて文句なく感動した。
現在の駅はもちろん近代的な建物で似ても似つかない。周囲も高いビルが建って当時の様に峰々はのぞけない。
松本城も当時は老朽化で傾いて中に入れなかったような。

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松本城内から桜をのぞく。
時は4月15日ちょうど桜が満開で、中国、フランス、タイなど外国語が飛び交っていた。時代は変わりましたです。
腹が減ったので城の前のコンビニでサンドイッチを買って食う。スズメが2羽やってきて自分の顔を上目使いに見るので、切れ端を投げてやると喜んで食べた。スズメというのはこんなに人懐っこかったかいな、などと思いつつ去る。