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一日一生

もちろん一日に一升酒を飲む人のことではない。<br>先日ETVに千日回峰行を2回達成された酒井雄哉師が出て対談しておられた。最後にこの「一日一生」という言葉を少し話された。どうやらかなり有名な言葉のようで、同名の本もあるようだが、知らなかった。一日を一生のつもりで夢中でやればいろいろ達成できるし、迷いもなくなるというような意味か、ある意味「一期一会」と通ずるところがあるかも。若い時からこのような態度が身についておれば大事も成し遂げられようが、凡人は大概人生もとどのつまりごろになって時間が惜しくなり、大事に生きようなどと思うのが常であろう
話代わって解剖学者の養老孟司さんが何かに書いておられた。一日終わり寝るときは意識がなくなるのだから死んだようなもの。毎日死んでいるようなもの、まさしく一日一生ではないか。普通、朝になると前世の(昨日の)因果をそのままに受け継いで生まれてくるので、新しい一生の始まり始まりというわけにはいかないのだが。
とりあえず夜も更けたので、今日は死にます。